借金がいくつもあると、「どこから返せばいいの?」と迷いますよね。

私も借金700万円を抱えていたころ、借り入れ先がいくつもあり、毎月の返済日を乗り切ることで精いっぱいでした。どこから手をつけていいのか、まったくわかっていませんでした。

そんな私が、自分の借金を一つずつ調べ直して決めたのが、「金利の高い順に返す」というルールです。

この記事では、返す順番の決め方と、私がこの順番を選んだ理由をまとめます。

1. どこから手をつけていいか、わからなかった

当時の私は、とにかく「今月の返済日に間に合わせる」ことだけを考えていました。

どの借金に、どのくらいの利息がついているのか。全部でいくら残っているのか。正直に言うと、正確には把握していませんでした。

でも、それでは借金がなかなか減りません。そこで、まずは自分の借金をすべて洗い出すことから始めました。

2. まずは借金をすべて書き出す

返す順番を決める前に、やるべきことは「今の借金を全部見えるようにする」ことです。

私は、次の3つの方法で調べました。

  • 利用明細や契約書:手元にある書類で、残高と金利を確認しました。
  • 会員ページやアプリ:各社のサイトやアプリで、最新の残高を確認しました。
  • 信用情報の開示:CICやJICCで開示請求をして、借り入れ先に漏れがないかを確かめました。

信用情報の開示の手順は、こちらの記事にまとめています。

調べた内容は、次のような一覧表にまとめると、ひと目で全体がわかります。

借金の一覧表の作り方。借り入れ先・残高・金利・毎月の返済・返済日を書き出す

ポイントは「金利」の列を必ず入れることです。この数字が、返す順番を決めるときの一番の手がかりになります。

ちなみに、お金を借りるときの金利には、法律で上限が決められています(利息制限法)。

借りた元本の額 上限の金利(年)
10万円未満 20%
10万円以上100万円未満 18%
100万円以上 15%

(参考:貸金の利息の上限はどのようになっていますか|法テラス)

3. 返す順番の決め方は、主に2つ

返す順番の決め方には、大きく分けて2つの考え方があります。

返す順番の決め方は、金利の高い順と残高の少ない順の2つ

金利の高い順に返す

金利が一番高い借金から、優先して返していく方法です。利息がたくさんつく借金から減らしていくので、最終的に払う利息の合計が少なくなりやすいのが特徴です。

残高の少ない順に返す

残高が一番少ない借金から、先に終わらせていく方法です。「1社完済できた」という達成感を早く味わえるので、やる気を保ちやすいのが特徴です。

4. 私が「金利の高い順」を選んだ理由

私が金利の高い順を選んだのは、自分の借金の総額と金利をあらためて調べ、実際に計算してみたからです。

計算してみると、同じ金額を返していても、金利の高い借金を残しておくほど、利息で損をしていることがはっきりわかりました。

わかりやすいように、例で比べてみます。

例:金利の高い順に返すと利息の合計は約28.3万円、残高の少ない順だと約32.5万円

この例では、毎月の返済額は同じなのに、金利の高い順に返したほうが、利息の合計が約4万円少なくなりました。借金の額が大きいほど、この差はさらに大きくなります。

私の場合、一番金利が高かったのは消費者金融でした。そこで、消費者金融を最優先に返すことにしました。

5. 私の返し方のルール

実際に私がやっている返し方は、次のとおりです。

私の返し方のルール4つ

  1. すべての借金に、毎月決められた額を必ず払う
    延滞すると、遅延損害金がかかったり、信用情報に傷がついたりします。どの借金も、決められた額は必ず払います。
  2. 余裕ができたら、金利の一番高い借金に回す
    少しでも余裕ができたら、その分は金利の一番高い借金の返済に上乗せします。
  3. 金利が低い借金は、決められた額だけ返す
    奨学金や家族からの借金のように、金利が低い(またはない)ものは、毎月決められた額だけを返しています。たとえば日本学生支援機構の第二種奨学金は、利率の上限が年3%と決まっています(参考:日本学生支援機構)。
  4. 1社完済したら、その返済額を次に回す
    1社終わったら、そこに払っていた額を、次に金利の高い借金の返済に回します。こうすると、返すスピードがだんだん上がっていきます。

6. 金利の高い順にしてよかったこと

一番よかったのは、返済の優先順位がはっきりして、気持ちが楽になったことです。

以前は、少しお金に余裕ができても、「どこに返せばいいんだろう」と迷っていました。今は迷う必要がありません。「余裕ができたら、金利の一番高いところへ」と決めているからです。

借金を返していると、考えることや悩むことが本当に多くなります。だからこそ、「迷わなくていいルール」が一つあるだけで、毎月の返済がずいぶん楽になりました。

一方で、金利の高い借金は残高も大きいことが多く、1社目が終わるまでに時間がかかることもあります。「早く1社でも終わらせて、やる気を出したい」という人は、残高の少ない順を選ぶのもよいと思います。

大切なのは、自分が続けられる方法を選ぶことです。

7. それでも返済が苦しいときは

ここまで、自力で返す前提で書いてきました。でも、毎月決められた額を払うだけで精いっぱいだったり、返すために別のところから借りていたりする場合は、順番を工夫するだけでは解決しないこともあります。

そんなときは、一人で抱え込まずに、専門家に相談してみてください。任意整理などで将来の利息をカットできれば、元金を返すことに集中できる場合もあります。

債務整理の方法の違いは、任意整理・個人再生・自己破産の違いの記事にまとめています。

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まとめ

  • まずは、借金をすべて書き出して「見える化」する
  • 返す順番は「金利の高い順」と「残高の少ない順」の2つが基本
  • 利息を少なくしたいなら「金利の高い順」、やる気を保ちたいなら「残高の少ない順」
  • どの借金も、毎月決められた額は必ず払う
  • 苦しいときは、一人で抱えずに相談する

私は、金利の高い順に返すと決めてから、迷うことが減り、返済に向き合うのが少し楽になりました。

あなたも、まずは自分の借金を書き出すところから始めてみてください。全体が見えるだけで、不安は少し小さくなるはずです。